‘20

観劇日記

【雪組】壬生義士伝で案の定号泣した話

雪組公演『壬生義士伝』。何を隠そう私の数少ない観劇仲間の1人である10年来の友人がドン引くレベルに泣いた公演です。

 

思えばこの1つ前の大劇場公演且つ超がつく名作『ファントム』観劇時、普段優しい笑みを湛える彼女の口端を完全にヒクつかせたのは記憶に新しかったはずなのに数ヶ月後にあっちゅーまに同じ顔どころか前作以上の引き顔を彼女に作らせてしまった、どうもおもさげです。

 

計6回の観劇機会に恵まれたこの公演は前述の通りとにかく泣いて泣いて泣きまくった公演でした。

今あの時のナウオンを見ていて唐突に「この作品の感動を伝えたい(^q^)」(誰)となったので自分用にもここに感想を書き留めようと思います。

なんなら過去の私、スマホのメモ機能にがっつり長文の感想を書いていたのですが、それ読みながらもっと、、もっとだ、、、と内なる私が暴動を起こしてしまい、その勢いのまま書き殴ります。なので駄文悪しからず。

 

ツイッターよりもちゃんと本音を書いていますしテキトーな考察も沢山あります。中には発言や文体そのものを不快に感じる方もいらっしゃると思うのでこの時点で「あ、コイツとは合わねぇな」という方は回れ右です。これが私の最大限の配慮じゃ。ここから先は雰囲気でその都度自衛お願いします。

 

 


 

 

原作『壬生義士伝』、名作すぎる件について。

「ここから?!」って感じですが私も観劇前の予習で相当泣かされたクチなのでこれは外せなかった。

 

最近は特に原作があったり、再演である作品を上演することが多いなーと感じる宝塚歌劇団

この点でも賛否両論あるのだろうけれど、この良い点は予習がしっかり出来ること(時と場で悪い点にもなりますが)。今回は個人的に「予習していて良かったなぁ」と思う作品でした。

 

そう、この原作の『壬生義士伝』がヤバイ。

おもさげは本が涙でベロベロになるくらいガン泣きしたマジ。

そのくらい悲しいやら、遣る瀬無いやら。

ていうかこれを平成の世に生きながら書ける浅田次郎先生なに?新選組隊士だったの?それとも神か何か?

 

壬生義士伝読んだ方ならわかると思いますけどあれ内容にめっっっっちゃ現実味ありません?たぶん相当史実に基づいてるんだろうなとは思うんですけど(ごめん幕末オンチ)にしても読者を一気にあの世界観に引き込む文才。

冒頭のシーンから誰とも知らないボロッボロの侍がヨタヨタ歩いてんですよ私の脳内で!

 

いや〜〜〜すごい。文章書くのを職業にするってこういうことか〜!!!(誰)

 

上巻はウンウン唸りながら読み進めて下巻で本をボロボロにして今そのきったねえ本はお友達に貸してます。絶対読めと押し付けた。受け取ってくれた友達ありがとう。

 

 

そんなこんなであまりにも良すぎた原作を基に、雪組の皆さんはどんな役作りをしてくるのだろうと思ってワクワク極まれりのおもさげ。

 

初見で見事大号泣。

 

いやぁ〜〜〜〜あの泣き方はひどかった!!!!(主に顔が)

ただファントムと違うのは周りの方も相当数泣いていらっしゃるのを感じてそんなに浮かなかったこと。(隣の席の男性に「そんなに泣くほどかぁ?」と言われましたが。その人きぃちゃんのサイン色紙当たってた。キィーー!!!羨ましい!!)

 

よくよく思えば演出や台詞、観客側の反応に「ん?」な点もちょいちょいあったような気がするけどもうね!!!この時はどーーーーーでもよかった!!

 

ただっただ悲しいやら、遣る瀬無いやら........あれっ、この感情どこかで、、、あァッ!原作読んだ時だ〜〜〜!!!みたいな。

 

幕間母と二人、「原作ではこのあと嘉一朗がね、、、」(この時の『嘉一朗』のイントネーションは完全にしづのそれ。影響されるのが早い女O)なんて話をして席でまた号泣キメてお手洗いに立った方々がこっちを見てする「うわっwwwwww」みたいな顔ったら..........滝涙。

 

ファントム以来の嗚咽泣きをかましもう大学生よ私、、、、、なんて自分の年齢を再確認しトイレ沿いの壁に凭れてまた泣いた。

 

 

 いやでもあれは何歳でも泣くわ。わけわからん辛すぎ。

ていうか辛いモードに入るの早くない?脱藩秒やん(笑)とエセ関西弁が飛び出すくらい早かった。

 

そんでもってまた歌がいいんだ、、、、、、。

歌が、、、いいんだ、、、、、、(2回目)。

 

『石を割って咲く桜』(たぶん令和イチの名曲)はもちろんですけど、おもさげ実はた〜いせ〜いほ〜うか〜んがわりとすきでねぇ、、、、、。

天下の孤児って曲名からして性癖だからもう。ほんとやんなっちゃう。

 

あの和物界の帝王『星逢一夜』の楽曲とは同じ和物ながらまた違ったリズム、テンポで曲の雰囲気はどちらかというと壬生の方が好みだったな〜!歌詞は星逢の方が好きなんですけどネ。だって壬生ちょっと物騒なんだもん、、、、とった命は、、、数多あれ、、、、とられる首は、、、、ただひとつ、、、、

壬生初見時おもさげ「」

だったよ完全に。

 

それより言おぉっうかなッ!言うっまい〜か〜お前がすぅきぃ〜〜〜〜♪ソレソレソレソレッッの方がいいじゃん、、、なんか、、、ハッピーで、、、、。(どの口が)

 

 

 

脳内源太に支配されて何を書こうとしたのか忘れたけど今唐突に新選組隊士のビジュアルがスゴツヨだったこと思い出したからその話をします。

 

そう!!!新選組!!!!マジで美そのもの!!!!!

 

なんだありゃイケメンパラダイスか?イケパラなのか?

あんな物騒な歌歌っといて、、、なんだ〜ただの美剣士集団ね〜ナルホド!ってなったよね、、、。

 

剣なんかよりも顔面の方がよっぽど強くて引くなぁって。

役も合いすぎてて引くなぁって。

普通にお芝居上手い人たちがビジュアル的にぴったりな役やると化学反応起こっておたくが死ぬ。

特に出番の多さ的にも目を引く土方、斎藤、沖田の御三方は"美"を具現化したかのようなドチャクソな美しさで生まれてきてくれて本当にありがとうって全私が土下座しました。

 

お芝居での絡みも文句なしに格好良くて立ってるだけで格好良いような人達がなんかやたら肩組んだり共闘したり一緒に宴会に来たりしてみなさいよあんたもう、、、、吉村さんよくそこ座れたね?!?!?!ってなるわよもう、、、、。笑顔かわいい、、、、、。おくに自慢かわいい、、、、。

 

いつかのツイートでも言ったけど本当に雪組さん顔面偏差値高いですよね〜!

いちいちそんなこと言う暇もないくらいお芝居、歌、立ち回りに語りたくなるような魅力たっぷりなんですけど、改めてお顔だけみても圧倒的美〜〜〜〜〜!!!!!!

 

 

 

約2ヶ月前とほとんど同じこと言ってるってことは相当あの超絶顔面集団好きなんだな私、、、、。

 

 

と気付いたら余談だけで3000文字書いてた 。引く。長い。

もっと簡潔かつ真面目に「私は〜さんのこの点はこういうことを表現したかったのだと思いましたうんぬんかんぬん」とかまとめるつもりだったのにな〜!今からでも間に合いますか?

 

 

そう!本題はやっぱりお芝居のことです。

今回のお芝居も雪組の皆さんの役作りに対するストイックさが随所に散りばめられていたなぁと感じていて。

 

特に和物の醍醐味である"殺陣"。

ABURANOKOUJIDA!!!では雪組子絶対前世侍だわ、、、、って思うキレの良さ。

斬られる芝居までうまい。すごい。もはや雪組のこれは職人芸。匠の技。

(おもさげは御陵衛士血祭り場面を「ABURANOKOUJIDA!!!」と呼んでいます。今から。)

個人的に咲ちゃんの殺陣も見たかったな〜。

立派な刀とか槍(?)とか持ったりしてんのに全然使わないんだもんあの子〜〜。頭脳派なのね。好き。

 

 

みたいな感想とかこの役のここが好きだった!とかこういうのやってほしかった〜!っていう心残りを主要キャスト3人(+α)だけ書きます。

いるよね〜!ただでさえ文字数多いって言ってんのにもっと増やそうとするやつ〜〜!

 

 

 

まずは望海さん演じる吉村貫一郎。彼は南部盛岡出身の武士であり、のちに家族のため脱藩して新選組隊士となる人。武士と言うと私みたいなゴリゴリの平成っ子は「織田信長的な?」とまではいかないにしてもそこそこ良い暮らしをしているんだろうなーなんて安直に思ってしまうのですが(※全ての平成っ子に当てはまるわけではありません。)

 

どうやらそうでもないらしい。本人曰く「二駄二人扶持の足軽同心」とな。

ここで150余年分のジェネギャを感じる平成っ子。言葉の意味がさっぱりわからない。「に、にだ、、、ににんぶち、、、あしがるニダ?」と醸し出るカムサハムニダ感。

調べた。

 

「二駄二人扶持」というのは今でいうお給料のようなもののことらしい。

「一駄」というのが馬一頭に乗せることができる荷物のことだそうです。ふむふむ。

 

足軽」「同心」に関してはウィキにまるっと載っておりましたので引用(手抜き)します。

同心(どうしん)は、江戸幕府の下級役人のひとつ。諸奉行・京都所司代・城代・大番頭・書院番頭・火付盗賊改方などの配下で、与力の下にあって庶務・見回などの警備に就いた。また、諸藩においても藩直属の足軽階級の正式名称を同心としているところも少なくない。 同心 - Wikipediaより

 

足軽は南部武士の中では最下級の位だそうで劇中の「いっそ百姓に生まれてれば...」という貫一郎の発言を鑑みても武士といえどもその実情は百姓とあんまり変わらなかったのかもしれませんね。

 

で、ここから続く続く平成っ子泣かせ台詞のオンパレード。

ていうかむしろ台詞はお芝居通して基本平成っ子泣かせだった。

ていうかむしろ平成っ子だけじゃないたぶん昭和っ子も相当泣かされた。知らんけど。

 

もう、もうね「御高知ィ、、、の奥方ァ、、、、」ですよ。奥方はわかるけど御高知って、、、予測変換どころか普通の漢字変換すらすぐにゃ出てきませんよあーた。

調べた。

 

上級武士のこととな。

 

 

.........うん、うん、見てる間にわかったよそうだろうなって、、、。なんなら咲ちゃん出てきた時からもう着物の質が全然違うからアッ(察し)だし、なんなら普通に原作読んでたから、、、、ニュアンスでそれくらいは、、、。うん。

 

 

「御高知」についても、も少し詳細な説明を!と思ったんですけどなんか漢字的に盛岡藩のウィキしか出てこないので、、、もう、、、イイっすか、、、、。

 

とにかくこれ、和物あるあるだと思うんだけども言葉の意味がわからない!

だからってそれがお芝居全体に響くかと言われればそれほどでもないのですけど、でもなんか知っておきたいじゃん???(

 

 

案の定令和を生きる我が身には難解だったニダ、、、、(言い訳)。

ニダの使い方はたぶんあってない。韓国料理大好きニダ。

 

 

と、前置きがまーーーじで長くなりましたが、彼吉村貫一郎は一応本作の主人公。

この人、思わず一応とつけてしまうほど舞台上で主人公感がない。

 

 

壬生義士伝』は貧乏侍があくせくして働いて、徐々に出世していき遂に悲願の御高知に!という成り上がりストーリーかと思いきや。

ぜーんぜんです。家族のために脱藩かまし新選組であくせく人を斬り続けそうしてお金を稼ぎ、最後はボロボロになって死んでいく、、、そういう話です。

字面だけでもう惨い。

本当に浅田次郎先生すごい。

 

貧乏侍という設定には主人公みがなくはないと思うんだけどな〜、、

 

んでもって新選組はあの超絶怒涛な美剣士集団。

近藤、土方、斎藤、沖田、名だたる隊士がいる中でちゃんと埋もれるトップスターすぎょい。

 

 

吉村貫一郎は事前に色々な番組でご本人がおっしゃっていた通りほんっっっっと〜〜〜〜〜にいつも端っこにいて!「ABURANOKOUJIDA!!!」の場面でいつも出てくる時探しちゃってたな〜!と今思い出した。秒で見つけるけど。

 

でもさすが脱藩してからはその凄腕っぷりを大いに見せつけてくれました。

 

最初の方の吉村と斎藤の場面しかり、道場での鍛錬の場面しかり(襷外すだけでなんであんなイケメンなん?)、小川切腹の場面しかり、普段ニコニコ穏やか笑顔な吉村さんの目が一瞬でスッて据わって雰囲気が変わるんですよね。スイッチみたいに。その瞬間が私は好きで、そういうところが吉村貫一郎という一人の武士の恐ろしいところでもあると思っていて。

 

普段から眉間に皺寄ってたり(土方さん)不機嫌な顔してる人(はじめくん)が怒った時よりも普段ふわふわおっとり〜みたいな人が怒った時の方がなんか怖いもんね。

豹変っぷりにビビるもんな〜。

 

普段笑っているという点では沖田と似ているようでもあるけれど、沖田とはまた違うと思っています。沖田は戦ってる時でさえ不敵な笑みを浮かべていて、ふざけてはいないのでしょうけど斬り合いを娯楽のように感じているように見えて。

 

まぁ沖田については書きたいことが結構ある人物なのでいつかまたどこかに書き留めたいな〜とか思ったり。

 

 

吉村さんはさ〜〜〜、もうメンタルが鋼だよね〜〜〜〜〜。

家族のためとはいえ人斬りに斬りまくって「守銭奴」と罵られてもヘラヘラしてちゃっかりしっかりお金せびるんだもん。

こんなの家族への相当の愛とこの道を生きる覚悟と周りからの非難に耐えうる強靭なメンタルないとやってけないって、、、、。

 

しかも幼馴染みが御高知に出世して???

一緒にひもじい思いをして育ってきた幼馴染みが急にちょっとやそっとじゃ会えないような立場になって、それなのにその人の生みの母のことを気にかけ続けて??

 

もう人としてのクオリティーが私とは天と地どころではない差、、、、。

そらしづも惚れるわ、、、、。

 

守銭奴になりはしたけど、そういう南部藩時代の彼の優しさみたいなものは常に彼の中にあって、共に過ごすうちに新選組の人たちもそこに気付いて吉村さんを生かしたいと思うようになったんだろうなぁ。超わかる。

 

 

そんな吉村さんの妻しづはお芝居の出番こそ少ないけれど、その出番で毎回泣かせてくる健気な女性。

新選組の屯所とは遠く離れた盛岡の地で3人の子供を育てながら村や居候先の人々にいじめられてもずっとずっと貫一郎の言葉「いつか帰る」を信じてこの言葉を頼りにして夫の帰りを待ち続けていてこれだけでもう号泣案件なのにきぃちゃんあなた様という方は、、、、

 

「堪えてね」の涙腺破壊力たるや。

あそこおたくの嗚咽&鼻すすり増加ポイントですよね〜!何度聞いても泣くし、吉村さんもう金なんかいいからはよ帰ったげて、、、、な気持ちになる。なんなら壮さんみたいに家族みんな屯所に連れてったげて、、、。

 

まれも言ってたじゃん〜〜、家族っちゃきっと、、、そばにいるだけで、、、いいげんさけ、、、、、。

 

そんでもってみつがまぁ〜〜〜〜〜みつ。超みつ。みつ可愛いよ、みつ。私が新しいべべでも雛飾りでも何でも買ってあげたい、、、、。

平成、令和に生まれていればクラウドファンディングでおたくが金いくらでも積むけどな。「吉村一家を救おう!」「目標金額300万円です!」みたいな。

 

ついでに嘉一朗の袴と赤ん坊の薬と肌着とハイハインもまとめて箱で送ってやりてぇ、、、、。

帯?買う買う。いくらでも買うよ。みんなの贔屓吉村家のためなら。

 

いやほんとおたくはこと贔屓に関しては財布の紐緩いとかじゃないから!財布に紐なんかないしもう逆さにして常に垂れ流してる状態だから!!!

 

切ない!貢げないのがもどかしい!!!(おたくの悲しい性)

 

 

そして咲ちゃん演じる吉村さんに切腹を命じる大野次郎右衛門。

共に育ち、同じ女性に惚れながらその人生は全く異なってしまった貫一とジロエ。

貫一郎が物語の早い段階で脱藩したこともあって舞台ではこの2人の親密さはあまり描かれていないように感じました。

それこそ冒頭ではずっと一緒にいるしジロエは言葉の端々から強い貫一郎愛がうかがえる人物ではあるんですけどね、、、欲を言うならもうちょっと貫一郎とのシーンを増やしてほしかったな、、、、。

 

もっと幸せな頃のやつ、、、じゃないと最後悲しすぎて心が均衡を保てない、、、、。

幸せと不幸の釣り合いおかしなことになってるから、、、、。

 

脱藩すると言った貫一郎を止めることができなかったジロエ。

かなり粘るもののやっぱり貫一郎に対する後ろめたさみたいなものが咲ちゃん演じるジロエにはあった気がして。それが結局貫一郎を止めきれなかったことに繋がったんだと思いました。もしかしてジロエが子供の頃のままの身分だったなら、「どんなに苦しくても一緒に頑張ろう」と言える立場であったなら、貫一郎も脱藩しなかったかもしれませんね。

 

そして立場上息子や僕にどう思われようとも竹馬の友である貫一郎に切腹を言い渡すしかなかったジロエ。

きっと本当に辛かっただろうな。まだ貫一郎が生きているから誰よりも辛かっただろうとは言えないけれど、ジロエのその辛さを竹馬の友だからこそ貫一郎も全く感じなかったわけではなかっただろうな。

 

個人的にあやなちゃん演じる千秋が「武士の情けばかけてくれよう」と言った父を最初は「よかった、吉村さんを助けてくれるんだ...」といった風に見つめて、そのあと切腹を申し渡した父を再度見つめる時に信じられないというように呆然としているところが好きでした。

 

ここは見た回によっておもさげ的解釈が変わって、このパターンともう1つ「武士の〜」と言った父がこのあと何を貫一郎に言うのかわかってしまったかのように、でもそれは言わないでほしいと懇願するように振り絞った声で「父上...」と呟く、これも好きでした。勉強ができて賢い千秋なら『武士の情け』という言葉にピンと来てしまっても時代が時代だしおかしくないんじゃないかなって。

 

私のポンコツ脳じゃこの2つの解釈しかできなかったんですけど、他の意見があれば聞いてみたいなぁとも思います。辛いながらに好きなポイントの1つなので。

 

 

とがっつりシリアスにしちゃいましたが(ジロエの話すると私も剃刀ジロエモードに入っちゃうよ〜〜〜〜!)、私の中のジョルジュが「おぉぅ!静まるなぁ!」と言っているのでここまでにしようと思います。ガブリエル、酒だァ!

 

 

今3人の話だけしても相当重たいよね〜これ。

というかそもそもの人物紹介の時点で重たい。

紹介する時脱藩して〜とか最初に入っちゃうのがもうしんどい。

 

こういう時はあの別れた彼女(今やハリウッドで超人気女優)にストーカーまがいのことしたのに結局結婚できちゃった空前絶後の超ラッキボーイ オスカー・ジャフィも心に飼って元気を取り戻す。

 

助けて〜!オスカーおじさ〜〜〜〜ん!!!!って思ったけどあの人も多額の借金抱えてるんだった全然ダメじゃん〜!

 

でも思い出すだけで少しだけ元気が出たのでオスカーおじさんもすぎょい。

 

 

話が横道に逸れましたが。

メインキャストの3人だけでも素晴らしいお芝居。そのせいでこんなに辛い。

これでもだいぶ感想は絞った方です。もっと書きたいことが沢山あった。

その割に文才と語彙力が全然ついてこないので諦めた。

 

 

 

少し気になったのは脚本や演出に不満爆発といった方も多かったように思えた点。

素敵な楽曲、お芝居、原作があったゆえでしょうか。

私の宝塚に関する主な情報源はツイッターなので公演中はよく脚本や演出に対するダメ出しツイートを見かけたもんです、、、(しみじみ)

 

確かに素晴らしい原作・楽曲と完璧な配役にも関わらず「うーーーーん」みたいな点が全くなかったとは言えません。

むしろ素材が良かったからこそ、余計に謎脚本・演出が目立ってしまっていたというか。

 

最初に書いたように、初見の時違和感を感じたのは不思議な場面で入る観客の笑いとかそういう演出としても意図していなかったであろう箇所ぐらいだったのですが。

複数回見ていくと展開がわかる分少しずつ視野が広がったり、中心だけでなく舞台の隅を見ることができたり、はたまた別視点から考えてみたりできるので他の方のツイートも相まって「言われてみれば....」的な違和感に目が行っちゃったりするのですよね。

 

まっ、なんであれいつも号泣してましたけど( ^ω^ )

 

それにここでその違和感を書き連ねても「n番煎じェ....」てなるのは目に見えているのでいちいち指摘したりはしません。

(興味がある人はヅカファンの中の有名ツイッタラーのツイートを見れば色々な方が様々な視点から脚本演出に言及してらっしゃると思うので参考になりますよ、とだけ)

 

あと毎回頭痛くなるくらい泣く人(私)からしたら原作そのままだったら悲しすぎて苦しすぎてこんなに何度も劇場に足を運ぼうとは思わなかったでしょう。たぶん。わかんない。

だからこれで良かったのかな〜と思っちゃったりもします。これが良かったとは言えないけれどね。

 

望海さん演じる吉村貫一郎さんからは消化しきれない想いも、世の不条理に対する諦めも感じ取れて切なく、夫を待ち続けるしづの姿は健気ではあるけれど同時に哀れでもあって。

お芝居のフィナーレではそんな2人がようやく一緒に幸せになれたようで嬉しく、けれどそれがお互いが生きているうちに、ではなかったことが悲しくて唇噛み締めてもなんの意味もなくゆるっゆるの涙腺からだばだば涙こぼれました。

 

MRなかったら絶対成り立ってないと思うまじで、、、、。

ほんと気付いたらオペラとハンカチの位置変わってるんだもん。

 

毎度のことながら今作も一つの舞台としての完成度がべらぼうに高く、見応えしかないものでした。常に見たい部分がある舞台っていうのは当たり前なようで貴重な気がするこの頃です。

今作は特に演者さんの力と楽曲の良さが舞台上においてかなり大きく働いたと感じる公演で、それも現雪組生の舞台人としての実力の高さのなせる技だなぁと。本当にあっぱれでした!素敵な舞台をいつもありがとうございます!

 

 

おもさげ