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観劇日記

【星組】アタシ、眩耀の谷のここがスキ

こんにちは。おもさげです。

新型コロナウイルスの感染が拡大してからというもの、実はほぼ毎日バイトと深夜までの課題消化に明け暮れてすっかり身も心も現実に引き戻されてしまった私なのですが。

宝塚は公演再開ということでついに今日から花組公演 『はいからさんが通る』が始まりましたネ!

待ち望んだ公演再開。他の組の公演も続々と日程が発表されたり、ライブ配信のお知らせまでされたり急に至れり尽くせりQOL爆上がりでおたく心がざわわざわわと蘇って来つつあります。

 

以前こんなツイートをしたものの 

 

その後、ある作品を観賞しましてんまーーーーーーー観劇へのモチベが高まったわたくし。

その作品が星組公演 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』です。

 

 

以前こちらの記事でも紹介したのですが、わたし本当にこの作品にラブ同居!状態なんですね。

前回書いたのは観劇レポという感じの記事だったのですが、また何を思ったのか、自分へのメモがてら眩耀の谷の一体どこが好きなのかということをネタバレ5億%濃度で、ウチとゲンちゃん出会いの時系列❤︎と共に書き連ねたいなと!思ってしまった!すまん!!!!

 

なので早速熱が冷めないうちにばばばっと書いていきます。ゴーゴーゴーゴー!!!!

 

※まともなことは何一つ書いてないので、自衛お願いします😃

 

 

アタシ、眩耀の谷のここがスキ 〜眩耀の谷と出会う前、まだコドモだったアタシ〜

 

『眩耀の谷 〜舞い降りた新星〜』・・・、それは演目が発表された当初から宝塚に集う古のおたくたちをざわつかせた・・・。

 

何がそんなにざわついたって、これが全くのオリジナル作品だったってことよ。(他の理由でざわついた人ごめん)

ここ最近のトップさんの大劇場お披露目公演を振り返ってみると、私が敬愛してやまない現雪組トップコンビの作品(ひかりふる路)以外は全て原作があるものだったり、以前公演されたことのある作品だったり、まるっきりオリジナルっていうものがなかったんですね。これ、ソースはツイッターで見た古のおたくのツイートなので間違いないはず。

 

で、その唯一だったひかりふる路は、、、ねえ?

名前出しただけで全ヅカヲタがみなまで言うな顔するほどの超名作だったわけじゃん???

 

就任前からそれぞれ突出した実力をお持ちで有名だった上に就任当時から『首席コンビ』っていうどえらい肩書きを背負って立つことなこコンビの大劇場お披露目がそのだいきほコンビに続く完全オリジナル作品で、、、、これファンの期待値が上がらないわけがない。

何を隠そう私もめちゃめちゃ期待値を高く設定したファンの1人。

 

話が少し逸れますが、前からちょいちょい言ってるようにここ最近星組さんとは若干ご縁を感じていて。

というのも私はあくまで一番に献金する組は雪なわけで、星組さんの公演は基本1回か2回分しかチケットを取らないし、それもご縁があればっていうスタンスだったんだけど、ここ数回はずっと謎のうっす〜いご縁で繋がっているのか、大劇場公演を本拠地のSS席で見ることができているんですね。

 

2月の眩耀の谷も友会様がとある日のマチネSS席を恵んでくださって、、、、これ他組の良席チケが連続で当たった矢先に当たり、その上普段は取れることがまずない別ルートからも同日のソワレを奇跡的に入手できて、席を確認したらS席の4列目(実質3列目)だったり、、、、さすがにこれに関しては去年の静岡全ツを経た雪組おたくとしては絶対ダブルブッキングだ、、、ってなりましたが(ダブルブッキングじゃなかった)

 

今は亡き4月に予定していた眩耀の谷の東宝公演も普段は1人分でも20列目以降しか取れなかったルートからのチケットが連番でセンター寄り通路側の13列目だったり、、、、

 

まぁそんなこんなでとにかくすごくいい席で見させていただけそうだ!しかもあの首席コンビの大劇場お披露目公演を!本拠地で!!!と私の中の期待値はグングン上がっていきまして。

 

 

迎えた初日。

タイムラインが思っていたより静かだったことにまず驚きました。

少しずつコロナの影が近づいて来ていたからっていうのもあったのかもしれませんが、そんなに沸いてない。

一瞬あれってなったけど、すぐ気付いた。

そりゃそうだ、私のフォロワーさん雪担ばっかだもん。盲点、盲点😉💦

それにどちらかというと東宝組の方のほうが多い気がする。肌感だけど。

そらタイムラインが星組さんのムラ公演のレポや感想で溢れてるわけないわ〜自分のフォロー数よく見ろよってな感じでネタバレを喰らわない程度に少し検索をかけてみたんですね。

 

でも思ったよりあんまり情報が出てこない。

いろんなツイートを見たけどお芝居の方よりショーや、大劇場お披露目おめでとう!的なツイートの方が多くて肝心のお芝居に対する何かを目にしたのは本当に片手ツイート分くらい。

 

むむむ、、、これはどうなんだ?って思ったわたくし。

いや、絶対変な作品じゃないんでしょうけど、思ったより全然話題になってなくて困惑。

まぁでも持ってるの良席チケだし、宝塚×良席なら最悪作品がしっちゃかめっちゃかでもジェンヌさんの顔面見てるだけで退屈になんて100ならないし。

って思ってその日をめちゃめちゃ楽しみにしていた私にある悲劇が訪れます。

 

アタシ、眩耀の谷のここがスキ 〜突然のブロークンハート〜

 

2020年2月17日。この日雪担についに悪夢の日がやって来ました。

 

その日のタイムラインの雪担。

Caravaggio - La Deposizione di Cristo.jpg

The Entombment of Christ (Caravaggio) - Wikipedia

 

まさに雪担の(心の)埋葬、、、、

奇しくも1人、遠征先の大阪にいた私。まぁショックよ。

 

ついにこの日が、、、あっという間だったなぁ、、、、。

私が初めて知って、初めて好きになったタカラジェンヌさんの退団発表。

思っていたよりもずっと悲しくって、覚悟をしていたはずなのに全然出来てなかったってことを突きつけられた日。

 

思い返せばあの方との出会いは2012年の末くらい、、、かもしくは2013年初め、、、、と振り返り始めると長くなってしまうので割愛しますが。

 

うーん、単純に好きというより敬愛、という言葉がしっくり来るくらい崇め奉ってた方々の卒業ってこんな気持ちになるんですね、とほほ、、、、みたいな気分に。

 

それまでのボルテージは当然だだ下がり。

観劇のモチベーションすらなくなってまーーー落ち込んだ。

 

で、ここへ来てあのツイート数が効いてくるんですね。

いやシンプルにお前のサーチ能力不足やろがいって感じなんですけど、「あんまり評判を見聞きできなかった星組公演、、、こんな気持ちで行っていいのか?あっちは祝いの席だぞ、、、、?」ってなってしまって、、、、。

 

なんだろう、喪服で結婚式いくみたいな。心の話だけど。そんな気分になってしまって。

だったらそこそこ良席チケだし今からでも誰かに譲った方が、、、と普通に翌日(平日)のムラマチソワチケ急にお譲り出されても誰が買えると思ってたんだろう(笑)って感じなんですが、とち狂っていたのでこんなあほなことを延々考えてしまったぐらい落ちていました。

 

 

まぁ結局行ったんですけど。

 

いやほら、フォロワーさんと一緒に観劇予定だったし、、、だったらそもそもお譲りとか言うなよでしかないけど、、、、

 

まじであの時はおかしかったんです。フォロワーさんと会うので緊張して挙動もあれだったし。今思い返してもあの時完全に根暗人見知り出てた。しんどい。

 

と、そんなこんなでボロボロのハートを引っ提げて宝塚大劇場に到着した私。

無事フォロワーさんとも会えて、「悲しいね」「寂しいね」とか言いつつ、3,4スベリしつつ(←緊張で!)着席しました。

 

アタシ、眩耀の谷のここがスキ 〜ゲンちゃんにラブ同居!〜

 

宝塚の舞台ってすごいな。

始まった瞬間、それまでの悲しかった気持ちとかを一切排除して五感をフル稼働して全身で舞台から多くのものを吸収しようって気持ちになる。

 

実際そうだった。

 

礼さんの開演アナウンスを大劇場で聞いて、「ああ本当にトップさんになられたんだなぁ」と。去るスターがいればこれからというスターがいるもんですね。当たり前だけど。

 

開演、まず初っ端から有沙さん・舞空さんとこの瞳さんが。

このくらっちとひっとんが観客を一気に物語の世界に引き込む雰囲気を持っているというか。

紗幕ごしの舞空瞳、すでに踊りがうまい。

中国舞踊っていうのでしょうか、ご本人も何かで「初挑戦なので〜」的なことを仰っていたけれど(そらそうだ)、そうは見えない安定かつ圧倒的なクオリティ。体の芯が全くブレない。開演数秒で『トップ娘役』として相応しい貫禄を見せつけてくれる。

きぃちゃんの『歌姫』のようにひっとんの『舞姫』にはこの肩書きへの説得力があって私そういうの大好き😘

 

特に好きなのは本当に数秒なんですけど、最初の方の舞空さんがくるくる回ってはけるっていうところ。回り方がもううまいの。

なんていうんだろう。動きに不自然に停止するところがなくて全てが一つの流れの中にある感じというか。

 

で、このあとの汶族みんなで歌い踊るシーンで自然に対する畏怖や感謝と取れる歌詞が続くんですけど、詞も曲もなんか癖になる。歌い方も中国っぽくて(安直)、個人的に想像の中国感満載ですごく良かった。

眩耀の谷は全体的に曲の難易度が高い作品だなと思ったんですけど、この歌はその中ではだいぶキャッチーで耳に残りやすい歌だと感じました。

 

その後のくらっち、あまりにも滑舌と声が良い。彼女の語り部、大勝利すぎて。

言葉一つひとつに耳と脳にすっと溶け込んでいく力があるというか、「ん?どういう意味?」みたいに言葉の意味を脳が理解できなくなる瞬間が少しもない。端的なセリフである点も良いんでしょうけど、彼女の言葉の紡ぎ方に違和感が一切ないんです。この後、彼女は今回は語り部に徹するということを悟って少し残念な気持ちになったりもしますが。

 

その残念さをかき消すラスト5分がもう、、、、好き。

 

 

くらっちの簡単な紹介のもと、登場する丹礼真様。

 

は?顔が良すぎない????

と若干喧嘩腰になるほど顔が良い。中国歴史モノ系の扮装の似合い方がエグい礼真琴さん。

 

で、当然歌声も良い。

これしか歌わないの?!ってぐらい曲も良いのでぜひもっと歌ってほしい。

 

部下とのセリフの掛け合いもテンポが小気味良くて、これは紅さんのDNAが残っているんだなぁと、、、、。歴史の蓄積というか。これまでのトップさんの軌跡を繋いでいる感覚というか。これ組ごとに特色が出るところでもあるから良いよね〜〜〜〜

 

 

場面は打って変わって周王の廟。

小桜ほのぴ様の美声と例に漏れない中国風な歌い方、、、、最強、可愛い。この子。

音波みのり様と姉妹っていう設定も良い。美でしかない。

 

あと華雪りら様を王后にしたの天才すぎん????

まじで美しい。王后としての気品を兼ね備えつつ物静かで政治に表立って関与することなくあくまでも王の一歩後ろに下がっている王后っていうのが、、、、もう、、、。似合いすぎる、、、、。

 

そして愛月さんの管武将軍。おじさん臭すぎず、程よいフェロモンがだだ漏れでした(?)

礼さんがわりと普段のご自身と相違ない(って言ったら語弊があるけど、、、)キャラクターなだけに普段ふわふわしている感じの人が舞台上で豹変するというあの宝塚あるあるをここで堪能できます。

 

 

その後の礼真の、部下に「手柄の立て時ですな!」と言われるまで手柄について何も思ってなさそうな感じ。「人が良すぎる」という他者からの評価を体現しているところも好き。

純粋で良い青年なんだろうなぁっていう感じの。正義を貫いて絶対道を外さないタイプだなって遠い目をしてしまう雪担。

 

こんな役望海さんしてたっけ、、、、ここ最近はおもくそ道外すプリンセスとよくわからんドアマンと歌がうまいマザコンと脱藩浪人とバラの人、、、、してない、、、、。してなすぎる。

 

雪組に体が慣れるとあれある種薬キメてるみたいなところあるから、娑婆の空気にのぼせる。これが普通よな、、、、。次雪なんだっけ、、、ベートーヴェンか、、、(遠い目)

 

 

 

礼真がお母さんの記憶と歌うシーン。彼にとって母親がいかに偉大で大切な存在だったのかがよくわかるシーンです。礼真にとってはお母さんこそが正義であり、彼の信念のようなものなのだなぁと勝手に解釈しました。

お母さんの話を謎の男(瀬央さん)にする時もなんかすごく嬉しそうだし、お母さんとの思い出の歌に興味を持ってもらえた時も嬉しそう。マザコンかて。

 

その後、瀬央さんとのデュエットの中で「闇に葬られるまこと」「光の中生きるいつわり」という歌詞がありますが、これまんま汶族と周国のことを言ってたんですね。まことを知ると礼真が決めたその瞬間から、彼の性格上ああいう結末を迎えることは必然だったんですよね。

 

その後汶族に見つかって戦うシーンには物語において重要な伏線が張られていて。この舞台、小説にしても面白そうだなって思いました。

 

 

戦いの最中気絶させられ汶族に捕らえられた礼真が目覚めてから「剣を返してくれ」と頼んだ時、アルマが「返してもらいたければ素直に応じること」と言っているのですが、その後アルマはやってきた汶族の仲間とその場に止まらずすぐにはけてしまいます。そうして瞳花を連れてくるんですけど、その後も瞳花と何やらこそこそ話しているんですよね。

 

一方の礼真は汶族に詰め寄られるも、質問には嘘をつくことなく誠心誠意答えています。困惑しながらも素直に応じているんですね。

 

その後汶族と分かり合えるはずもなく、礼真は拘束されてしまうのですが、それでもそれをするよう指示したタカモクは礼真の言葉が気がかりな様子で。このタカモクの姿を見てやっぱり指導者っていうのは常に冷静に物事を俯瞰していて焦って判断を誤ったりはしないんだなぁとしみじみ思いました。ね、マクシム。

タカモクって名前も漢字を当てはめてみれば鷹の目に。「モク」が「目」かは正直わからないけどもしそうだったとしたらまさにぴったりな名前。

 

この作品は役名と役のバックグラウンドと役者との名前遊びが多いから脳が普段の9億倍仕事して超妄想が捗ります。楽しい!

 

 

その後拘束された礼真のもとに瞳花とアルマがやってきて、衝撃の事実が発覚します。

瞳花てゃ管武将軍の妾にされて子供まで産んでた。

 

管武将軍とのことは無理やりだったけど、それでも瞳花てゃは子供をめっちゃ愛してる。

『母』として子供を大切に思っている瞳花の叫びを聞いた礼真は管武将軍の所業に絶句するも、『母』を大切に思う者として瞳花の願いに応じるのですね。

 

管武マジでお前許さん。となるターン。

この時代だからこんなこと日常茶飯事なんでしょうけど、、、、これがかつては実際に行われていたことなんだから恐ろしいやら、おぞましいやら。

 

で、アルマは瞳花と共に谷の掟を破って礼真の案内で谷を抜け出すのですが、この時アルマが言っていた「(剣を)返してもらいたければ素直に応じること」というセリフ。これは汶族に、ではなく『瞳花の要求に』応じることという意味だったんじゃないかと思いました。

現に瞳花の要求に応じたことで礼真は剣を返してもらえましたしね。

 

瞳花はきっと以前から少なくともアルマには子供への思いを話していたんだろうなぁ。そしてその瞳花の並々ならぬ思いを知っていたから礼真がやってきたのを知ったアルマは瞳花にそれを告げて、瞳花を礼真のもとへ連れて行って、谷の掟を破りまでしても瞳花と共に谷を出たんですね。めちゃめちゃ優しいアルマ。あなたを尊敬します✋

 

 

悪夢を見た礼真が周国にいる父へと思いを馳せるシーン、ここで初めてお父さんが登場します。お父さんは周の人なんですね。

ここで礼真が母だけでなく父のこともとても慕っていることがわかります。

そらこんな良い父母のもとで育ったら親子の情は絶対とか思っちゃうだろうな、、、。

 

そしてやっぱりこの父母とのシーンは礼真の記憶であると同時に心の対話な感じがするなぁ。

お父さんのこの時のセリフ「王のために尽くせ。臣下を重んじる君主にこそ忠義を尽くす価値があると信じ」と言うのは今の王(宣王)に限定しているわけではないことにあとから気付きました。お父さんは宣王に、ではなく『臣下を重んじる王に』尽くすよう礼真に言っていたんですね。

ただ礼真はまだそのことに気付いてはおらず、王=宣王と思っていそうです。

 

その後の礼真の「瞳花の瞳はいつわりではない〜」のシーンのところ、見てる側はもう絶対恋始まってるやん!!!!なぁ?!?!?!ってなるのに自覚なさそうで礼真、、、、。

 

なんか礼真はこの後も瞳花のこと恋愛対象として好きなんだかなんだかわからないまま結末まで行くんですけどたぶんこの辺りから恋し始めてると思うのよ、個人的に。

でないとオチが理解できなくなるし。

 

これってこういう役の難しいところっていうか、みんなに平等に優しいから「アタシのこと本当に好きなワケ?」ってなっちゃう現象っていうか。

煮え切らないっていうか!

 

振り返れば望海風斗さんの青春(トップ就任後)は甘く熱い思いばかりが迸り溢れ散ってたもんなぁ、、、、(訳:大抵きぃちゃんのことめちゃめちゃ好きだった)

 

世界を変えるとか自らの手を汚すとか脱藩するとかバラまみれの部屋で王冠プレゼントするとか最後ちょっと違った角度からのアプローチの仕方だけどこれだけわかりやすすぎる愛情表現に慣れると礼真さん本当に瞳花のこと好きなの?バラの部屋用意してないけど????って謎マウント取っちゃうんですよね雪担の悪い癖です。(誰とは言わないけど某Nさんなんて子供の頃からのガチ恋を拗らせた挙句地球上で一番恥ずかしいフラれ方してその上一連の流れを撮影した写真をばら撒かれてるのに)

 

礼真さんはなんか作品全体を通して優しいせいで恋とか愛とかが伝わりづらいのですが、だからこそ最後のシーンは余計にグッとくるっていうのはありそうです。

 

 

その後てんやわんやし、まことを知り始めた礼真と管武将軍のやりとり。管武将軍が自身の息子に何をしたのかを知っているにも関わらずあくまで下手から汶族への処遇について話をする礼真、まじで人間性が出てて親の育て方の成功例って感じがすごい。

子供の育て方なんて十人十色だから成功もクソもないと思うんですけど、自分の子供はこうなってくれるように育てたい、こうなってほしいとか思ってしまいそうなぐらい良い人丹礼真。

 

あとこのシーンの歌が、ワンスのセリフと歌の混在のような感じがあってすごいんですよね。難しいであろう部分をさらっと歌う礼真琴が本当に礼真琴🙏って感じしますね。

 

そしてここで礼真はついに管武将軍と決裂します。そんな上司こっちから願い下げでええんやで!となってしまうぐらいひどい上司でしたね。お疲れ様でした。

 

管武将軍の素顔を見て、礼真はついにお父さんの言葉の意味に気付きます。

誰にとって立ち上がるための力になりたいのか、お父さんの言葉を回顧しながら父との決別を決めた礼真。悲痛すぎる。

胸が痛いのに、部下(慶梁)お前こんな時まで何言っとんじゃいていう。

空気読めない子かて〜〜〜どう見てもそういう空気じゃないじゃんこっち〜〜〜〜〜出世できない理由そこだよ〜〜〜〜〜も〜〜〜〜、、、、。

 

 

その後汶族を助けに行った礼真は拷問を受けて酷い有様の汶族を見つけます。急ごしらえで色々と策を練ったけど、全て無駄になってしまい、礼真は結局周国での立場と信頼できる部下(百央くん。この子が超可愛い)を失ってしまい、アルマとテイジも残念ながら、、、、。

 

このあたりは好きなシーンじゃないけど物語のターニングポイントがぎゅぎゅっと詰まっているんだよなぁ。ここを踏まえた上で見るからこの先の怒涛の展開とあのラストへの感動がより一層高まるんだと思います。

 

 

その後瞳花を連れて谷の入り口まで戻ってきた礼真は、瞳花がなぜ管武将軍との子供をそこまで大切に思うのかを知らされます。麻蘭王、豪胆で粗野だけど誰のことも1人の人として認識し、とても大切に思う人だったんですね。ちょっと泣きそう。

 

そして麻蘭王のそんなところは礼真にも通じていて、礼真も瞳花に対して「我らは同じ人ではないか」と言っている。王に必要なのは「力」ではなく「器」とかいうド名言を謎の男に言われる礼真ですが、この「器」にはこういう礼真の信念みたいなものも含まれているんじゃないかなぁと思います。

 

 

それから再び現れた謎の男が汶族の歴史について話し出すんですけど、なんでこんな詳しい歴史を謎の男もとい麻蘭王は知ってるんだろうね。死んだらそういうの、全部わかる世界線なのかな???

 

謎の男が麻蘭王だったと知り、自分が汶族の王族の末裔であることも知らされた礼真がタカモクの計らいで谷に戻ってからはもう目が離せません。

 

部下はどうでもいいのでさよならです。いい味出てました。お疲れ様でした。

 

 

谷での瞳花の久しぶりの舞、安定に美しいし、知ったばかりの事実を告げたりなんやかんやあった伏線を回収したりして、礼真は汶族と共に命を守り、繋げていく道を選ぶんですね。

最初の方、「将軍のために命を捨てると決めた」とまで言った礼真が最後には「汶族の命を繋ぐために生き抜く」と言うの、エモくないですか?

 

逃げるが勝ちというか逃げるは恥だが役に立つというか、「逃げる」っていうニュアンスの言葉をこのシーンであんまり使いたくないんですけど、結局はそういう方向で落ち着くわけです(雑)

 

戦うことだけが全てじゃないよね?何より大切なのは命だよね?っていう。

生き抜くためには戦うことだけじゃなく、時には争いを避けることも必要だよねっていう。

雪組にこの「命は大切」みたいなメインテーマの爪の垢煎じて飲ませたい。雪、作品ごとに人が死にすぎるので、、、。)

 

 

 

そして礼真が汶族のみんなと亜里の地を離れて、数年後。

登場した語り部くらっちは汶族の民族衣装を着ているわけです。

 

礼真が無事国を築き上げたこととか周国のその後とか、色々アフターストーリーが語られまして、最後。

 

「長々と話をしてまいりました私は、あの礼真と瞳花の娘。春崇と申すものでございました」というセリフで全身鳥肌ブワアですよ。

 

春崇ちゃんの後ろに数年後、汶族の王とその后になったと思われる礼真と瞳花の姿が。

 

んもーーーーーーーーわいた。

全私渾身のスタオベ@インマイハート。

 

 

超いい。もう礼真様別人なのよ、完全に王の顔してるの。

頭にさしてるその鳥の羽は麻蘭王がつけてたやつじゃん!鷹の羽か何かなのかな???って思ってもうなんか瞳花もめっちゃ綺麗でそして瞳花が差し伸べた手を取ってそれを自分の頬に当ててからそっと抱き寄せる礼真がこの世界で一番いい男。異論は認めん。

 

ハァーーーー見たい。私こういうの見たいよだいきほで。

 

こういうのいいと思う。本当に。

ずっと結構ドライだったじゃん?礼真さん。バラの部屋用意したり王冠あげたりとかしてないのにどうして瞳花とそんな仲になったの?なれたの?ってもうね、雪担疑問がいっぱい。

みんなで逃げてからここまでの関係性になる過程をめちゃめちゃ知りたい。教えてほしい本当に。

 

急に終わるの。急にこういうオチがくるの。びっくりしない?

なんか普通に最初見た時これは恋愛にはなかなか発展しないタイプの、、、って思って見てたからもう不意打ちがすごくて。いや子供おるんかい!みたいな。

 

だいきほでこんなふうに子供に見守られて幸せに終わるのないよ。強いて言えば全ツくらいよ。やっぱリア充っていうのは生まれながらにしてリア充だからそれまで恋愛要素がほとんどなくてもすーぐ結婚とかできちゃうんですね。

 

ヌード○スなんて子供の頃からキスばっかしてたのにフラれたんだよ?ちょっとは彼の気持ちも考えてみてよ、、、、一度もキスしないどころかせいぜい1度や2度のハグくらいでここまで幸せになれるのよ。星組は。そういう世界。リア充しかいないの、あそこ。

 

 

正直この作品は、場面展開のテンポは微妙だと思うし、汶族11代目の王って何?急に誰?感は否めないし、曲はあんまりキャッチーじゃないし、礼真は生まれも育ちも違う汶族と価値観共有できるんだろうかとか色々細かいところ、ツッコミようだったり気になったりするところはあるんですけど、もうこの最後の5分で私は全部忘れられる。恋なんで。

 

作品で語られる言葉や思想を肯定するわけではないんですけど、ただ単に好きなんですよね、このストーリーと考える余地しかない終わり方が。

 

 

なんかほんと、、、、こういうのない?雪組